2010/01/24 心療内科コンサート
Category: 音楽
今までの経験上、「心の病」を抱えた人は、感受性が高い・・・というか、少なくとも色々な物事にビビッドに反応するという印象がありました。
昨日は清瀬の心療内科でコンサートをやってきました。
いつもと違うタイプのお客さんであろうから、そういう面で多少は心配もあったのですが、全然心配無用。どのような病名なのかまでは聞かなかったけど、多分、鬱とか、躁鬱とか、そういうタイプの人たちなのだと思います。そういう人って、見たところ全然変わらないですね。音楽を聴いている限り、全然普通・・というか、そう言われないと、「ちょっと深刻そうな顔をしている人が多いなー」程度です。まーこっちも似たようなもんです。(笑)
弾いていて、なんだか、小さな音にまで耳を澄ましてもらったような気がします。
受け止めてもらった感じ。
ピアノが電子ピアノで、これは確かに残念なのだけれど、折角なので、ピアノを横に向けず、正面のお客さんの方を向いて弾きました。
ピアノ弾きは横を向いて、普通は舞台の上手側を見て弾いています。
他の楽器、ヴァイオリンでも、木管楽器でも、歌でも、ギターでも、大抵の楽器はお客さんの方を見て演奏できるのだけど、ピアノは楽器の構造上そうはいかない。
そういう意味では、「ちょっと遠い」楽器なのです。
お客さんの反応がいつもよりもよく見えて嬉しかった。
人を癒そうなんて、基本的には思っていないけれど、なんか、「そんなよーなもの」を共有できたらいいな、と思っております。
心の病っていうのは、別に特殊なことではないと思う。誰でもなにがしかの(その人にしか分からない)闇のようなものを持っていると思う。それが大きくなってしまうと「病気」になってしまうわけだ。普通にあることなのだ。
そんなことを考えつつも、良い時間が過ごせたなー、と幸せな私でした。
事務所&病院のスタッフの皆様、この場を借りて御礼申し上げます。
昨日は清瀬の心療内科でコンサートをやってきました。
いつもと違うタイプのお客さんであろうから、そういう面で多少は心配もあったのですが、全然心配無用。どのような病名なのかまでは聞かなかったけど、多分、鬱とか、躁鬱とか、そういうタイプの人たちなのだと思います。そういう人って、見たところ全然変わらないですね。音楽を聴いている限り、全然普通・・というか、そう言われないと、「ちょっと深刻そうな顔をしている人が多いなー」程度です。まーこっちも似たようなもんです。(笑)
弾いていて、なんだか、小さな音にまで耳を澄ましてもらったような気がします。
受け止めてもらった感じ。
ピアノが電子ピアノで、これは確かに残念なのだけれど、折角なので、ピアノを横に向けず、正面のお客さんの方を向いて弾きました。
ピアノ弾きは横を向いて、普通は舞台の上手側を見て弾いています。
他の楽器、ヴァイオリンでも、木管楽器でも、歌でも、ギターでも、大抵の楽器はお客さんの方を見て演奏できるのだけど、ピアノは楽器の構造上そうはいかない。
そういう意味では、「ちょっと遠い」楽器なのです。
お客さんの反応がいつもよりもよく見えて嬉しかった。
人を癒そうなんて、基本的には思っていないけれど、なんか、「そんなよーなもの」を共有できたらいいな、と思っております。
心の病っていうのは、別に特殊なことではないと思う。誰でもなにがしかの(その人にしか分からない)闇のようなものを持っていると思う。それが大きくなってしまうと「病気」になってしまうわけだ。普通にあることなのだ。
そんなことを考えつつも、良い時間が過ごせたなー、と幸せな私でした。
事務所&病院のスタッフの皆様、この場を借りて御礼申し上げます。
2010/01/01 謹賀新年
Category: 雑記
あけましておめでとうございます。
2010年・・・。
20世紀から生きている私としては、「2010年なんて、そんな年号がありうるのか・・・」とすら思ってしまいます。
今年のコンサートは9月に決定しました。
ある構想がありまして、今までのコンサートとはちょっと毛色の違ったものになるかもしれません。
いままで5枚のアルバムを作ってきて、特に3枚目以降はピアノ1台で出来ることの限界をうっすらとですが感じていました。
いや、もちろん1台だから(1人だから)こそできることもあります。
またロマン派以降のピアニズムはピアノの限界を拡張することに挑戦してきたところがあり、ピアノの演奏技術の向上と併せて、まだまだやれることはあるでしょう。
しかし、超絶技巧を追い求めるには、私の技術では足りない部分が多いです。また、ロマン派のピアニズムをまねても、ただのコピーになってしまいます。かといって、現代音楽のピアニズムも私にはそれほど魅力的には感じません。面白いとは思うけれど、少なくとも自分でやりたいとも思えないのです。
というわけで、ソロで、しかも1人では演奏できないことをピアノの機能を拡張することで出来るようにする方向に持って行けないか・・・と思っている次第です。
それにはテクノロジーを使うのですが、コンピュータのシーケンサーや予め録音されたものにあわせて演奏するようなものではなく、あくまでピアノの機能を強化するような方向でやれないか・・・と思っています。
とはいえ、これをやるには解決しなければならないことが多いです。
どうなるか分かりませんが、自分の頭の中で考えていてどのようなものが出来るのか、とても興味深いので、是非挑戦してみたいと思っています。
2010年・・・。
20世紀から生きている私としては、「2010年なんて、そんな年号がありうるのか・・・」とすら思ってしまいます。
今年のコンサートは9月に決定しました。
ある構想がありまして、今までのコンサートとはちょっと毛色の違ったものになるかもしれません。
いままで5枚のアルバムを作ってきて、特に3枚目以降はピアノ1台で出来ることの限界をうっすらとですが感じていました。
いや、もちろん1台だから(1人だから)こそできることもあります。
またロマン派以降のピアニズムはピアノの限界を拡張することに挑戦してきたところがあり、ピアノの演奏技術の向上と併せて、まだまだやれることはあるでしょう。
しかし、超絶技巧を追い求めるには、私の技術では足りない部分が多いです。また、ロマン派のピアニズムをまねても、ただのコピーになってしまいます。かといって、現代音楽のピアニズムも私にはそれほど魅力的には感じません。面白いとは思うけれど、少なくとも自分でやりたいとも思えないのです。
というわけで、ソロで、しかも1人では演奏できないことをピアノの機能を拡張することで出来るようにする方向に持って行けないか・・・と思っている次第です。
それにはテクノロジーを使うのですが、コンピュータのシーケンサーや予め録音されたものにあわせて演奏するようなものではなく、あくまでピアノの機能を強化するような方向でやれないか・・・と思っています。
とはいえ、これをやるには解決しなければならないことが多いです。
どうなるか分かりませんが、自分の頭の中で考えていてどのようなものが出来るのか、とても興味深いので、是非挑戦してみたいと思っています。