あけましておめでとうございます。



2010年・・・。

20世紀から生きている私としては、「2010年なんて、そんな年号がありうるのか・・・」とすら思ってしまいます。

今年のコンサートは9月に決定しました。
ある構想がありまして、今までのコンサートとはちょっと毛色の違ったものになるかもしれません。

いままで5枚のアルバムを作ってきて、特に3枚目以降はピアノ1台で出来ることの限界をうっすらとですが感じていました。
いや、もちろん1台だから(1人だから)こそできることもあります。
またロマン派以降のピアニズムはピアノの限界を拡張することに挑戦してきたところがあり、ピアノの演奏技術の向上と併せて、まだまだやれることはあるでしょう。
しかし、超絶技巧を追い求めるには、私の技術では足りない部分が多いです。また、ロマン派のピアニズムをまねても、ただのコピーになってしまいます。かといって、現代音楽のピアニズムも私にはそれほど魅力的には感じません。面白いとは思うけれど、少なくとも自分でやりたいとも思えないのです。

というわけで、ソロで、しかも1人では演奏できないことをピアノの機能を拡張することで出来るようにする方向に持って行けないか・・・と思っている次第です。
それにはテクノロジーを使うのですが、コンピュータのシーケンサーや予め録音されたものにあわせて演奏するようなものではなく、あくまでピアノの機能を強化するような方向でやれないか・・・と思っています。

とはいえ、これをやるには解決しなければならないことが多いです。
どうなるか分かりませんが、自分の頭の中で考えていてどのようなものが出来るのか、とても興味深いので、是非挑戦してみたいと思っています。