18日のコンサートは無事に終了しました。
ご来場の皆様には、厚く御礼申し上げます。

5枚のアルバム全てを弾くという長いコンサートになったわけで、特に全てを通して聴かれた方は大変だったと思います。
本当にありがとうございます。

長いコンサートということもあり、幾人の方から私の体力的な部分を心配していただきましたが、少なくとも本番に関しては、途中で疲れると言ったことはありませんでした。多分、休憩時間にエネルギーを補給していたのが良かったのだと思います。

体力に関する問題と言えば、むしろ練習の方が問題でした。コンサートの準備をする時は、2週間前あたりからは全曲を必ず1回以上弾き、気になるところだけをもう一度練習する・・・ということを私はやります。また、本番が近くなってきたときは、あまり弾きすぎると疲れてしまいますので、ほどほどに弾いて、疲れすぎないようにします。本番に近づくにつれ、弾く時間を漸減させていきます。ところが、今回のような全てのプログラムが3時間半程度になりますと、もう全曲を1回以上弾く・・・というのだけで、殆ど体力を使ってしまいます。ですから「疲れすぎないようにする」と「全曲を必ず1回以上弾く」という2つを両立することが難しいわけです。
とまぁ、私自身もいつもと随分勝手が違い、不安もあったわけです。これはもう物理的に「いつもよりも仕事が多い」わけですから、仕様がありません。
本番でも、準備段階で固め切れていなかったため、暗譜に問題が出てしまい、それは残念でした。もちろんお客さんには見せないようにしていました(とはいえ大分見えたでしょう!)。なにより私自身不安でした。
もしあの量のプログラムをまたこなすことがあるとするなら、よほどほとんど全てのプログラムを最初から自分のものにしていないといけないなと思います。私自身全ての曲をもちろん一度以上弾いておりますので、復習するようにさらえばなんとかなると思っておりましたが、それでも大変でした。これはもう物理的な大変さでしょう。ハーフマラソンと、フルマラソンが違うのと同じで。

しかしながら、今回のコンサートを出来て、私は良かったです。全てを弾いたことで、時間軸で自分がどのようにいままで変化してきたかがなんとなくですが分かりました。現段階までにやってきたことを自分の中である程度総括できたかと思います。年を経るにつれて、失ったものもあり、得たものもあります。
今回の経験を次に繋げられたら良いと思います。
音は出したそばから消えてしまうものですが、このような経験は消さずに残して自分のものにしていきたいところです。

ではまた。