レコーディングされた音源のサンプルです。

ダウンロードしてお聴き下さい。

96kHz 24bitの音源は、サウンドカード、再生ソフトによっては聴くことが出来ない場合があります。
(というより、普通のPCですと再生できない可能性の方が高いと思います)
その際は、44.1kHz 16bitでお聴き下さい。
こちらは、一般的なフォーマットですから、ほとんどのPCで再生可能です。

【96kHz 24bit】

■マイク1(舞台から客席に下りたすぐのところ、中央)B&K 4006
/ma/sound/blog/nfmf1005_rec_sample/mic01_96kHz.wav
■マイク2(舞台から20m程の客席、左右距離15mほど)B&K 4006
/ma/sound/blog/nfmf1005_rec_sample/mic02_96kHz.wav
■マイク3(ピアノ中)AKG C-460B
/ma/sound/blog/nfmf1005_rec_sample/mic03_96kHz.wav
■マイク4(ピアノ端)
/ma/sound/blog/nfmf1005_rec_sample/mic04_96kHz.wav

★ミックス ver.5
/ma/sound/blog/nfmf1005_rec_sample/mix_ver5_96kHz.wav
★ミックス ver.7
/ma/sound/blog/nfmf1005_rec_sample/mix_ver7_96kHz.wav

【44.1kHz 16bit】

■マイク1(舞台から客席に下りたすぐのところ、中央)B&K 4006
/ma/sound/blog/nfmf1005_rec_sample/mic01_44kHz.wav
■マイク2(舞台から20m程の客席、左右距離15mほど)B&K 4006
/ma/sound/blog/nfmf1005_rec_sample/mic02_44kHz.wav
■マイク3(ピアノ中)AKG C-460B
/ma/sound/blog/nfmf1005_rec_sample/mic03_44kHz.wav
■マイク4(ピアノ端)
/ma/sound/blog/nfmf1005_rec_sample/mic04_44kHz.wav

★ミックス ver.5
/ma/sound/blog/nfmf1005_rec_sample/mix_ver5_44kHz.wav
★ミックス ver.7
/ma/sound/blog/nfmf1005_rec_sample/mix_ver7_44kHz.wav



ミックスver.5はマイク1とマイク3のみをミックスして使用しています。
ミックスver.7は全てのマイクをミックスしています。


マイク1は、過去のアルバムでワンポイント録音のためにマイクを設置していた場所です。
その時のマイクはカーディオイドです。今回のB&K 4006は無指向性です。録音のプロの方からすると当たり前でしょうが、私は無指向性のマイクを使ったのが初めてだったので「あー、こんなに違うんだ」と。マイク1とマイク2は、設置場所(音源からの距離)は大分違いますが、音の方向性としては似ています。どちらか一方でも良かったかも知れません。

マイク3のAKG C-460Bは、ピアノの中に入っていますので、くっきりハッキリした音を拾ってくれています。逆にあまり音の柔らかさた艶みたいのはないですね。淡泊な印象すらあります。

マイク4は持ち込みのマイクですが、トリフォニーのエンジニア根本さんも仰っていましたが、音がかなり籠もり気味です。購入したのが2003年頃だったと思いますが、私の保存も良くなかったのでしょう。湿度にやられたのか、現在このような状態です。このマイクだけでレコーディングしたらとても厳しかったです。

そんなわけで、このマイクたちで拾ってくれた音を2chにミックスするわけです。
これが、難しかった。

エンジニアの方が昔書いていました。「ピアノは色々な周波数の音がある(周波数の帯域が広い)ので、ミックスが難しい。よってマイクはあまり沢山立てない」と。なるほど。やってみて分かります。LR一組のマイクだけで聴いている分には問題ないのに、2組以上になると、音がリッチになる反面、濁るのです。それも音によって、コードによって濁ったり濁らなかったり。これは、ピアノを弾いている時には分からない・・・つまり調律上は問題ないはずなのです。ミックスすることで濁っているようにも聞こえるのです。もっとも全く濁りのないサウンドなんてあり得ないだろうし、むしろ適度に濁っているからこそ面白いのです(例えば、弦楽器のトゥッティで、ヴィブラートをかけていたら、そりゃ濁りますよね。でもそれが良いからかけているわけです)。

では、それをどうやってコントロールするのか・・・。この辺が難しかったです。

ミックスはいくつかのヴァージョンをつくりました。
ミックスver.5は2本のマイクのみを使っていますので、スッキリしています。当初、こちらで行こうかと思いました。しかし、集中して聴いている分にはスッキリしていて良いのですが、ステレオで音を流して自然にリスニングしているような状態だと、どうも物足りない。多少濁っていてもリッチな音が良いと思いました。そんなわけで、今回のアルバムの全15曲中、1曲を除いて全てミックスver.7を使用しました。このサンプルにもなっている「旅の途中」もver.7です。

さて、96kHz24bitと44.1kHz16bitの違いなのですが、どうお感じになりますか?

ミックス、編集とも96kHz24bitで行っていますので、私自身96kHz24bitの音をずっと聴いていました。

確かに音の情報量は多く感じます。その分、演奏の子細が聴けます。いや、聴けてしまいます。ブルーになるんですよね(笑)「あ~この音いかんなー。この音も」って。

まぁ、それはともかく、96kHz24bitの音の良さも感じつつも、では最終的に44.1kHz16bitにダウンコンバートした時(ソフト上でやるのではなく、アナログを一度通しました)に、音が劣化を感じたかっていったら、そうでもなかったです。もちろん音は変化しますが、それで違いに愕然として、CD-DAの作成を止めようと思ったとか、そんなことは全くなかったです。

【参考】
wikipedia マイクロフォン 指向性による違い