行ってきました。おんたけウルトラトレイル100km。

一週間近く経った今でも、まだトレイルのことが頭の中をグルグル回っています。
脳みそにとっても強烈な体験だったようです。

残念ながら、完走することは出来ませんでした。粘り強く走ったと思いますが、基本的な走力が足りなかったと思います。完走できた可能性もあったと思いますが、時間的な余裕がなかったです。あと少しなんとかなっていれば、ギリギリ次の関門を突破できてその後は比較的時間に余裕があるのでなんとかゴールまで・・・というシナリオを思い描きます。残念。そのシナリオ通りには行かなかった・・・。

私はもちろんアスリートではないし、ただ楽しくて走っているランナーです。
(楽しくて・・・と一言だけでは語れませんが、「なぜ走るのか?」を書き始めると長くなるので、またいずれ)
トレイルを走り始めたのは今年の2月からなので、まだ半年も経っていません。
それでも、このレースに出るのをとてもとても楽しみにしていました。ファンランナー(たとえ遅くても楽しいから走っている人)なりの準備は色々としてきました。

ですから、完走できなかったというのは、「色々準備してきたのに、結果が出なかった」のであり、これはとても悲しい。非常に口惜しいです。走って良かったか?と聞かれれば「もちろん走って良かった!」のですが、結果をださなければならない、そんな時があります。よく聞くコピーですが、いわゆる「絶対に負けられない戦い」です(笑)。私の場合完走したとしてもだいぶ後ろの方だったので、そんな風に言うと大袈裟なのですが(笑)このレースに完走するのはそのくらい大事なことでした。

残念でした。第2関門63km地点に制限時間12時より少し前、11:38に到着し12時過ぎにそのままリタイアとなりました。うーん、あの先の道を行きたかった。行くつもりで準備はしていたのですが・・・。とても残念ですが、致し方ありません。

色々原因はあります。足裏の痛み、エネルギー切れ(60km辺りでジェルを摂取するのを忘れていました)、お昼近くの暑さ、基本的な走力の不足。エトセトラ。
こういう反省をこの場で書いても仕様がないと思うので、そっと頭の中にしまっておきます。来年への経験にしたいと思います。

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いよいよスタートです。王滝村小中学校のグランドがスタート地点。夜の12時近く、このグランドにランナーが600人近く終結!事情を知らない人が見たら「一体何をするのだ、この人達は?」と思うかもしれません。



さあ、スタート。皆で、一斉に走り出します。
しばらくは舗装道路を走ります。大体5kmから林道へ。

このコースは基本的に「石の道」で、林道には大小様々な石が転がっています。
ふかふかの土の道が一番嬉しいのですが、残念ながらこのコースではそのような道はほとんどと言っていいほどなく、石と戦わねばなりません。でも、足裏がダメージを受けて痛くなるのはもう少し後です。



灯りが嬉しい、小エイド。ここで水を補給できます。



この写真だと真っ暗に見えますが、他のランナーの灯りもありますし、意外と山の夜間は問題ありません。以前、夜間走行の練習のために武蔵五日市から一人で山を走ったのですが、その時のような心細さはありませんでした。
この山域にはイノシシなどが割と普通にいるようですが、これだけの人数が一斉に走っているので、野生動物も恐れをなして出てこないのでしょう。一度も目にしませんでした。



5時30分頃、なんとか第一関門を突破できました。その後は比較的(あくまで比較的)走りやすい道が続きます。



夏らしい風景です。



御嶽山を遠くに望みます。しばらく眺めていたい風景ですが、ゆっくりしている暇はありません。
時刻は既に11時頃。朝のうちはそれほどでもなかった日差しも、かなり激しくなってきました。暑い。この直後、エネギー切れと暑さのせいか、急に調子が悪くなり大減速。それまで調子よく歩いて来ていたのですが、ここから時速1~2kmという本当にトボトボとした足取りになってしまいました。それまではなんとか完走できるかというペースで望みを繋いでいましたが、これで厳しくなりました。



第2関門でリタイアし、ゴール地点まで車で運ばれてきました。
無念。次は完走するぞ!