もうかれこれ10年以上前になりますが、オーボエとピアノのためのテーマと11の変奏曲を作りました。

オーボエという楽器は私も吹いていたことがあったので作りやすかったのと、当時は変奏曲というジャンルを作りたかった(恐らく、変奏曲は作曲の訓練にもなるので)ので、このような構成になりました。
同じく留学生の佐田明子さんに吹いてもらって(ありがとうございます!)、音楽院でのコンサートで演奏することができました。

昔に作った曲を読み返す、聴き返すというのは面白いものです。
過去に作った曲ですから頭には入っていますが、忘れている部分もありますから、新鮮に聴けたりします。
「ここは今なら変更するな」とか「今はこんな風には書けないなぁ」と。

作曲するという行為は「選択」の連続と言えるのかも知れません。
だから過去の曲を聴くと「今ならこのような選択はしない」「この選択は今も変わらない」などと確認することになります。

今、この曲の改訂と浄書(楽譜の清書)をやっています。
もっとも改訂・・・という程ではなく、細かいアーティキレーションを変更する程度なので、浄書が主です。
当時は浄書用のソフトを入れていなかったので、手書きだったのです。やはりコンピュータに入れてしまった方が後から修正する際など、とても便利なのですが、手書きの楽譜も味がありますね。