昨日は新聞を「大人買い」してしまいました(笑)



「民主党圧勝」と新聞は書いていた。だけれど当初は320議席近くを取るとも言われていたものだから「それ程までには強くなかったな・・・」という印象。
森元総理まで当選してしまった。自民党でも顔の売れている人はそこそこ残っている気がする。

これは圧勝予測からの揺り戻しなのだろうか?
それとも自民党のネガティブキャンペーンが功を奏したのか?

このネガティブキャンペーンだけど、民主党の政策にツッコミを入れているのはまだ良いとして、ネット上には「どこの党の誰それが帰化した人で、民主党政権になると日本が乗っ取られる」などというものもあった。ネット上のことだったので、ごく一部の人が書いていると思っていたけれど、もしかすると自民党が党としてやっているのか・・・と思わせることがあった。真偽はわからない。詳しくは書かないけど、もし本当にそうなら酷い話だ。そうでないことを願う。

そもそも、今まで政権を担っていた政党が、ネガティブキャンペーンを張るというのは、情けない。今まで実行してきた政策に対する評価を求めて、これからの政策を提示し、それに対する信任を得ようとするのが本来だろう。

神奈川で当選した自民党の河野太郎氏はこのネガティブキャンペーンに違和感を覚え、本部から送られてきた冊子を選挙区に配布しなかったそうだ。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090830/203767/
(その部分は2ページ目以降です。ログインしないと読むことができません。)

自民党にも偉い人もいるもんだ。


あまりにバラ色の説明で胡散臭いと感じた時は、担当部署など現場に乗り込み、予算の使い道を徹底的にチェックして詰めた。ついには局長や次官クラスが自民党本部の重鎮に「何とかしてくれ」と泣きついた。


この部分など、彼が無駄遣いをなくす作業をコツコツことをやっていたことが分かる(いまから民主党がやろうとしている仕事だ!)。
しかし、官僚が重鎮に泣きついて、「やり過ぎるな」となるのが自民党政治だったのだ。

新聞などでも自民党の未来を悲観する論調が相次いでいる。今後20年は政権を担えないという人もいる。しかし、それでは2大政党にならない。今回のように政権を選択できなくなってしまう。解党的出直しを本気でやる気があるなら、もっと河野さんのような人を評価することが出来るはずだ。


ところで、今日の日経の10面。

ジェラルド・カーチス、アメリカコロンビア大教授の話が載っている。
彼によれば、小選挙区制「日本に不向き」なんだそうだ。「日本のように(右派や左派の)固定票がなく、同質性の高い社会には小選挙区制度は合わない。世論の雰囲気に影響されにくい中選挙区制の方が日本の政治風土に適している。」と言っている。「固定票がない」というあたりは、この人は日本を分かっていっているのか?と不安になる。小選挙区制は死票が多くなるという欠点はあるけど、ドラスティックに国民の意思が反映されるので、それはそれで良いと思う。無党派が雰囲気だけで判断していると考えるのは間違いだ。

問題は次の部分で


民主党が提唱している「対等な日米同盟関係」については「米国人をいらだたせる危険な文言だ」と指摘。「米国からみれば日本は(充分な負担をせずに便益を享受する)フリーライダーに映る。対等な関係を求めれば、米国は日本により大きな貢献を求めることになるだろう」と述べた。


アメリカには、今回の選挙結果を不安視する論調が多い。
これを読むと、まさにアメリカの警告であり、恫喝であると感じられる。
オバマ大統領がどう思っているかは知らない。ただ、根本的なところでアメリカは日本を対等な関係とはみなしていないのだろう。とすれば、日米関係は主従関係なのだろうか。確かに軍事的にはアメリカに依存しているのは確かだ。だが、問題もあるかも知れないが色々な国際貢献をしている日本に対して、フリーライダー呼ばわりはあんまりだ。そういうなら、もう日本はアメリカの国債など買わず、全て売り払ったら良いのではないか。米ドルの将来は暗い。日本も膨大は借金を抱えているわけだし全て返済に回すことだってできる。

とにかく、アメリカの出方には注意した方がよいと、この記事を読んで思った。
彼らは裏で政権を潰しにかかってくるかも知れないのだ。
田中角栄もアメリカに潰されたという話もある。真偽は定かではない。しかし、スキャンダルを作って裏から政治を操ることくらい、彼らには出来るはずだ。

今までの外交があまりにアメリカ一辺倒過ぎた。冷戦時代や、パクスアメリカーナの時代ならそれも機能したかも知れないが、アメリカは力は以前よりも大分衰えている。没落しつつある超大国という人もいる。現在世界は明らかに多極化へ向かっている。中国もとても問題が多い国であるのは確かだが、問題をきちんと指摘しつつ、仲良く付き合っていくのは必要だと思う。脱欧入亜するとかそういうことではなく、アメリカとも仲良くしつつ、国際的な強調を保ちつつ、言うべきことはきちんと言う・・・これからの外交はそうあって欲しい。